|
山小屋に暮らし始めてから3年間、ヤマガラと本当に仲良く暮らしてきた。僕が作った巣箱に営巣し、無事にヒナ鳥が巣立っていった。だから僕のことを仲間のように思っていたのか、呼べば飛んできて手や肩にとまったりして、野鳥がこんなにも懐くものなのかと、小鳥の好きな僕はとても嬉しかった。懐いていたのは僕だけでなく、名古屋から遊びにきていた友人や地元の人にも同じうように怖がることなく手に乗って餌を啄んだ。そのことがとても価値のあることのように感じていた。それが去年、所有する山に公共工事の貯水タンク設置工事があり、重機や作業員が出入りした。その為に営巣もしなかったしあまり懐くこともなかった。環境がそれほど変わった訳ではないのに何故か人を怖がるようになった。小鳥は邪気に敏感だと知人が言う。調和のとれた自然の中に人が土足で入り込み、建造物を建てたり、また作業をする人に自然と調和する意識などなかった場合には、その土地に邪気が発生するらしい。まあ、そんなことはどうでもよいのだ。今年の秋にはまた手に乗ったヤマガラのお腹を指で撫でることができるのだから。あのふんわり柔らかい感触が堪らない。僕がヤマガラのお腹を撫でてニヤニヤしているのを見て友人がセクハラだと笑うがスキンシップなのだ。もしかしたら少し変なのかも知れない。てなことで、左の写 真が四阿(あずまや)の屋根にのって撮った軒下の巣箱で穴から親鳥が顔を出しています。右は四阿の中の巣箱です。椅子にのると巣箱まで手が届く高さで、軒下の巣箱とは距離が3メートルも離れていないので営巣はしないだとうと思っていました。 |