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朝早くから枕元の窓のところをヤマガラがコツコツと突く音に起こされる。早く巣箱を取り付けて頂戴と催促しているのだろうか?。少し前に、軒下に取り付けてあった巣箱を掃除の為に外して、熱湯殺菌してそのまま乾燥させたまま取り付けていなかったのだ。久しぶりの晴天なので他の巣箱も掃除することにした。毎年、今頃になると巣箱を外して、中を掃除して熱湯殺菌することにしている。中には木に取り付けている巣箱もあるので、外したり取り付けたりするのも大変である。でも掃除と熱湯殺菌を怠ると巣箱には絶対に営巣しない。そして、そのままにしておくと見苦しい只のゴミと化すのである。木に取り付けてあった巣箱を外して中を見るとカエルが冬眠していた。可哀想だけどそっと取り出して冬眠しやすそうなところへ放してあげた。自然環境は刻々と変化していくので、この巣箱を取り付けていた木も営巣には適していないのかも知れない。回りの木が茂ったりして日当たりや風通 しが変われば営巣しないのだ。だから今度は違う木に取り付けることにした。巣箱の場所を選ぶときには小鳥の気持になることが肝心なのだ。小鳥が一番気に入っているのは、小屋の軒下に取り付けた巣箱である。山に住みはじめて直ぐに巣箱を3個作り軒下や近くの木に取り付けてみたが、すべての巣箱に営巣してヒナが巣立っていった。その時から一番最初に営巣するのが軒下の巣箱であることが分かっていた。ロフトの窓から手を伸ばせば巣箱に届くことは小鳥も充分知っているのに、何故か軒下の巣箱がお気に入りのようだ。そしてそこから巣立っていった小鳥は特別 僕に懐いたりする。親とは思ってないだろうけど、親戚くらいに思ってるのかも知れない。そのせいか時々僕の手の平に食べかけの色んな木の実を置いていくことがある。 |