紀伊半島南部に位置する熊野地方とは縄文時代からの山紫水明な水に恵まれた聖地であり、クマノとはアイヌ語のカム、カムイから転化した言葉だとも云われ、
縄文の息吹が残る此の地には歴史の闇に隠された多くの古史古伝が残されいる。
根の堅州国(中央からみての辺境の地と言う意味か)とも云われ、
不等な扱いをされたスサノオノミコトの国でもあり、国譲り神話の出雲地方とも深い関係にある土地である。また熊野は古くから世界最大の潮流である黒潮に乗り、人々と共に神々も渡来した地でもあり、アイヌや琉球の習俗の残る地でもある。熊野の歴史民俗を通して、私達が学校で教えられた歴史以外の、闇に隠された別の視点から見える歴史を掘り起こし、日本という国を考えたいと思います。
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