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アオリイカのヤエン釣りの様子

南紀は椿の地磯から二キロクラスのアオリイカを釣る

アオリイカのヤエン釣りで、コンスタントに2キロ以上のアオリイカを釣るようになったのは、2000年の春頃からでした。それまでは、生きたアジの尾っぽに道糸を結びつけ、泳がせてアオリイカが捕食したら、ゆっくりと寄せてきて、ヤエンを入れて引っ掛けて釣るという釣り方が、難しいように思えて仕方がありませんでした。実際に何度かアオリイカが乗ってからヤエンを入れて逃げられたことがあって、ヤエン釣りは難しくて釣れないという印象がありました。しかし、一度釣り上げてしまうと、案外と簡単で、利に適った、とても面白い釣り方だということが分かりました。ヤエンを入れるタイミングと、道糸にかかるテンションでアオリイカがどういう状態なのか、なんとなく分かるようになったからかも知れません。それに2キロ以上のアオリイカを釣るには、アジの泳がせ釣りが一番釣れるという気がします。


南紀椿の磯でのアオリイカのヤエン釣りの様子

アオリイカのヤエン釣り
泳がせた生きアジに、アオリイカが捕食しようと近づいてくると、アジの動きが活発になり、それが竿先に伝わってきたり、持ち竿をしていると手に感じることができます。そしてアオリイカがアジを捕まえると、フリーにしていた道糸が出てゆきます。適当に道糸を出して、ころあいを見計らってから、騙し騙し寄せてきます。写真は、捕食に夢中になっているアオリイカをゆっくりと寄せてきているところです。2キロ以上のアオリイカになると、15センチくらいの小さめのアジだと、あっという間に食べてしまうので、手早く、それでいて慎重に寄せてこなければなりません。このときが、一番ドキドキして面白いかも知れません。

アオリイカのヤエン釣り
適当なところまでアオリイカを寄せてきたら、ヤエンを道糸に絡ませて投入します。これがひとりだと、なかなか難儀したり、ヤエンを投入するときに不自然に道糸を引っ張ったりして、アオリイカがアジを放してしまうことがあります。しかし慣れるに従ってヤエンを入れるのも上手になってきます。ヤエンがアオリイカのことろまで到達したら、それに驚いてアオリイカが逃げようとするからなのか、ヤエンの先に付いた沢山の針にアオリイカが引っ掛かります。そうなると、アオリイカが激しく抵抗して、大きなアオリイカになると面白いほど竿がしめこまれます。ヤエンの針には返しがないので、テンションを緩めないようにして、アオリイカを浮かします。大きなアオリイカが海面から現れたりすると、無事に取り込めるかと、ワクワクドキドキしたりします。

アオリイカの写真
やっと海に顔を見せたアオリイカですが、そこからがまた少し難儀します。アオリイカは目が良いみたいで、玉ですくおうとすると、その玉を怖がって恐ろしいほど抵抗します。そのときに逃がしてしまうことも結構あります。それでアオリイカ専用のギャフを使う人も増えました。アオリイカを引っ掛けて磯にあげたところです。やったー、明日はアオリイカの刺身が食べられると嬉しい気持ちでいっぱいになります。アオリイカは持ち帰ってから直ぐに裁いて、冷蔵庫に一日寝かすと、釣りたてよりも美味しくなります。釣って面白く、食べて美味しいアオリイカのヤエン釣りは、生きた味を釣り場まで運ぶのに苦労しますが、磯釣りの中でも、とても面白い釣りのように思います。

アオリイカの写真
この日知人が釣り上げた約2キロのアオリイカです。アオリイカは日が暮れてから釣れことが多いのですが、この日は昼間から2キロクラスのアオリイカを明るいうちから二杯も釣り上げました。自分は最高で4キロオーバーのアオリイカを釣ったこともありますが、あまり大きすぎると味はそれほど変わらないように思いますが、肉が厚くて食べにくいかも知れません。しかし、年々釣れるアオリイカの大きさが小さくなってきています。最近では、1キロくらいのが多いです。それだけ、アオリイカを釣る人が増えたからなのかも知れません。


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