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【早朝の大台ケ原】 大台ケ原を歩いてみたいという友人と一緒に大台ケ原を歩いてきました。大台ケ原は年間降雨量 が5000ミリという多雨地帯で、屋久島と並ぶ貴重な原生林を形成しており、豊かな森の自然や豪雨によって削られた絶壁などの雄大な景観を楽しむことができます。そういうことで大台ケ原の駐車場で一泊し、早朝の6時ころから歩き始めました。写 真は大台山の家からシオカラ吊り橋の途中の森で、朝日が射してきたところを写 したものです 。早朝の森は新鮮な空気に包まれ、朝日の木漏れ日が夜露を宝石のように輝かせて、とても清々しい気分にさせてくれました。
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【大蛇グラ近くの岩の上から】 大台ケ原の見どころはいくつもありますが、 その中でも1000メートルもの絶壁を望めるという大蛇グラという名所があります。そこへ向かう途中に大きな岩があって、登ってみたらなかなかの景色だったので、しばらく岩の上で休憩しました。大峰山系の山上ヶ岳、弥山、釈迦ヶ岳などを望むことができました。 |
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【大蛇グラ】 顔は笑っていますが、辺りは立ちすくむほどの絶壁で、結構怖いものがありました。僕の後ろに見えている出っ張った山が、たぶん大蛇グラといわれているものだと思います。ここまでのコースは岩の多いガレ場が多く、しっかりした靴でないと靴がボロボロになります。大峰山系の山々をバックに記念撮影しました。
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【さてどこで撮ったのかな?】 大台ケ原を歩いていると原生林の森の中やひらけた高原地帯など、多様性に富んだ表情を見せてくれます。歩いていて、ふと景色が良いなと思ったところで写 したのかも知れません。大台ケ原は標高1400メートルから1600メートルのゆるやかな起伏が続く台地だといいますが、歩くと結構起伏があって足が疲れました。
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【牛ヶ原】 原生林の森から一面辺りがひらけたところに出てきました。牛ヶ原という湿原地帯です。神武東征伝地なのか、杖の先にヤタガラスが留まった神武天皇像が建っていました。この辺りが一本タタラの伝説の地だといいますが、もののけ姫の森を彷彿とさせる苔むした原生林が残る登山道もあるそうです。
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【野生の鹿の群れ】 大台ケ原は野生動植物の宝庫だといわれています。つい最近、宮島でも鹿を見ましたが、大台ケ原の鹿は野生の美しさとでもいうのか、いきいきとした美しさを感じさせるものがありました。天敵となる二ホンオオカミが絶滅したからなのか、鹿の数が増えて餌のササが減ってしまい、生態系のバランスを崩しているようです。 |
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【大台ケ原の鹿】 野生の鹿と出会えるというのも、大台ケ原の魅力の一つなのかも知れません。野鳥も多く、いろんな鳥の声を聞くことが出来ました。運が良ければカモシカに出会うこともあるそうです。殆どの鹿は人が近づくと逃げるみたいでしたが、中には人懐っこいのもいて、近づいてくる鹿もいました。誰かが食べ物を与えた為に、その味を覚えた鹿が寄ってくるのかも知れません。食べ物を絶対に与えないで下さい、また鹿は急に襲ってくることもあるので危険ですと書いた看板が至るところにありました。
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【日出ヶ岳へと続く木製の回廊】 日出ヶ岳へと続く木製の階段です。どれくらいこの階段が続いていたのだろう?靴で踏みならすことによる自然破壊を防ぐ為にと、延々と木製階段が続いていました。山の尾根に延々と続く木製の階段が不思議な景観を醸し出していました。途中でバテたので一休みしているところです。
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【日出ヶ岳山頂展望台】 標高1695メートルの日出ヶ岳山頂にある展望台です。屋内にはカミナリに注意する看板があり、展望台の屋上には避雷針がいくつか立っていました。なんでも山頂ではカミナリが横からや下からも落ちることがあるのだそうで、カミナリが鳴ったら、展望台の中央で身を低くしてやりすごして下さいとありました。
また頂上には無人の気象観測所が設置されていて、台風のときなどには、よくここの雨量
がニュースで流されたりします。 この日とても暑かったのですが、屋内で休んでいると爽やかな風が気持ち良かったです。 |
【日出ヶ岳山頂からの眺め】 視界の良いときには富士山を見ることも出来ると聞いていたので楽しみにしていたのですが、雲に霞んで熊野灘さえ見ることが出来ませんでした。ここで朝日が登るところを見てみたいものです。今度は秋頃にでも来て、紅葉の大台ケ原を歩いてみたいと思いました。自然って美しいです。 |
【一本タタラ】 大台ケ原には一本タタラという片目片足の妖怪の伝説が残されています。秘境といわれていた昔、大台ケ原周辺はタタラと呼ばれた人たちの聖域だったのかも知れません。左は大台ケ原の売店の前に立っていた一本タタラで、右は麓の物産センターのウインドウに飾られていた一本タタラです。 |