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21世紀のために生まれた辞典!
以下の文では【 】の内が人的な呼び名です。下線付きはその説明です。 石材を扱う人達が住んだから【石屋】町、竹や竹製品を作り売る人の住地は【竹屋】町です。 燃料の薪や炭を扱ったのは【芝】町です。 夜咲く花の宵待草や月見草は【夕顔】と同じ売春婦・娼婦 の事で知られますが岩手の【たこ】も同じです。【おか】は私娼のいる岡場所で、これを取締まる警察 官が【岡ぴき】。しかし男鹿半島や遠賀の地名になる【おが】は樵夫でしょう。牡鹿半島や小値賀島は 海士を意味する【おじか】に由来すると見ます。多いのは番太。即ち江戸期幕藩体制を守る手先で、 今の巡査を示す呼名に古い順に【鷹巣】【見張】【地蔵】があり、「鷹のいぬ 間に洗濯」の言い方もし ます。高巣などの地名からは古代【別所】に封じ込まれた庶民は常時監視下にあった事が伺えます。 江戸期は三国・三春・見晴と当字して藩や町村の境界に多く残ります。中世期の【くぐつ】が芸能や 売春を表稼業として権力の隠密の【走狗】になりそれなりの自由を得た事は文献に見えますが、それ と同系?の【かまり】なども隠密となる伝統を継承したようです。【山伏】【木地師】【芸能者】【宗教者】 【小商人】【行商人】【馬方】【船頭】【サンカ】など非農耕者が権力のスパイだった江戸期が町村史に 見えます。江戸期「封建」制度の維持はこの点にも着目すべきです。それでは監視の対象は一体誰か? 一つは我らが祖先【別所】【産所】【院内】であると推測します。調査により見える事があります。全国に 散在するがまだ十分に研究されていないのです。このように呼び名は日本の庶民史・人民史を研究する 上で避けて通る事はできません。すべての地域の歴史は例え古文書がなくとも、呼び名に基づいた調査 ・研究から始める事ができます。
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