釣りと温泉を楽しむ


サンノジ  

チヌ(クロダイ)


街での用事を済ませ山小屋へ帰ろうとしたら、トモダチ2人が南紀の海で泳いでから釣りをしようというので、そうすることにする。 今年はそういえば一度泳ぎに行ったが、波が荒くて泳ぐと言うより岩にしがみついて浸かった程度であった。どうも海水浴場など人がたくさんいるところでは泳ぐ気がしないので、どうしても磯での泳ぎになってしまう。絶好の釣り場を地元の人に教わっていたので、その場所へ初めて行ってみるがとても素晴らしいところであった。台風の影響で波はあったが、波裏の磯では安全に泳ぐことができた。3時頃から2時間ほど泳ぐというより、貝やタコを探して捕ることを競い合う。それにしても泳ぎも潜りも随分下手 になった。約3メートルの深さまでも素潜りできなかったのはショックである。海から上がって少し休んで買ってきたおにぎりなど食べてから、今度は近くの磯で釣りをする。波があり危険なので、安全な場所を選んであまり釣れそうもないところで釣りをする。泳いだし別 に釣れなくてもいいやといった無欲の心境である。ところが型は小さいが結構イサキが釣れだす。トモダチに何か大物が掛かり、しばらく引きを楽しんでから玉 ですくうとサンノジであった。40cmは超えていたと思う。この魚は不味くて食べられないので写 真を撮って直ぐにリリースした。しかし、引きの強さは一級の魚なので、上がってくるまでどんな大きな魚なのだろうと期待させるのである。南紀の磯で釣りをする人なら外道として有名な魚である。9時頃に今度はあまり大物を釣ったことのないトモダチに何か掛かる。最初は冗談だろうと見ていたが、真剣に玉 というので玉を用意して上がってくるのを待つ。水面に顔を出した時には真鯛のように見えたがチヌ(クロダイ)であった。後で計ってみたら48センチあった。磯釣りを始めた頃にチヌ釣りに凝ったことがある。なかなか賢い魚なので、あの手この手の釣り方で人気のある魚である。しかし、たまにいい加減な釣り方でも大物が釣れるのが不思議である。やれやれ、僕は小さなイサキしか釣れなかった。

川湯温泉

  川湯温泉

充分に釣りを楽しんだので山小屋に帰ってシャワーを浴びて寝ようと思っていたのに、温泉に入りたいとトモダチがいいだす。すでに夜中の12時を過ぎていたので、公共温泉は10時には閉まってしまうので無理だというが、なんとしても温泉に入りたいというので川湯温泉へ行くことにする。そこは河原を掘れば温泉が沸き出すので、掘ってでも入ろうという魂胆である。釣りを終えて後片付けをして(ゴミは徹底的に持って帰ります)、自動車を止めてあるところまで20分ほど歩いたら汗でべとべとになった。疲れ果 てていたのに、まだそのうえ1時間半ほどかけて川湯温泉へ行き、河原を掘って温泉に入ろうなどと、よくも考えたものだ。川湯温泉の河原に着いたのは夜中の2時を過ぎていた。幸い何ケ所か誰かが掘ってくれていたので、それらに手を加えてそれぞれ寝転んで入れるようにする。最初は深くする為に石を退かすと熱く、川との区切りの石を外すと冷たくなり、丁度よい具合をさぐりながら自分に合った温度に調整した。川のせせらぎを聞きながら、温泉の中に寝転んで星空を眺めたら、皆口を揃えて気持ええなーと唸ってしまった。あまりに気持が良いので調子に乗って浸かり過ぎたらのぼせたので、川で泳いでまた温泉に浸かったりした。ここ何年かで一番気持の良い温泉だったかも知れない。トモダチのお見苦しい写 真を お許し下さい。という僕もフリチンで写真を写している。





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