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熊野三山の奥の宮とされる玉置神社へ行ってきた。雨の日に行くのも霧が立ちこめ神秘的な雰囲気があってよいものである。玉 置神社は十津川村の玉置山(1078メートル)の山頂付近にあり、よく行く湯の峰や川湯温泉からさらに山の奥を目指して一時間余り急峻な曲がりくねった山道を走らなければならない。秘境と言ってよいほどのところにある。 道には大雨で崩れ落ちた岩があちらこちらに転がり、しかも霧が濃く乳白色の中に僅かに鬱蒼とした木々が見えるだけの山道であった。 そういうのが大好きなのでワクワクした思いで玉置山を目指した。 |
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玉置神社は十津川村の氏神であり昔の社格からいうと郷社にすぎないとされているが、主祭神は国常立命であり、出口王仁三郎(サンカ説がある)などが最高神とした神である。そのこともあり日本最古の神社だともいわれている。また境内にある摂社の三社神社は稲荷神社の発祥の地とされ、伏見稲荷はここから勧請されたそうである。また修験道の開祖である役行者が玉 置山で行を修めたことにより大峰修験の重要な拠点としても知られている。 |
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本殿のあるところから山頂に向かう山道の途中に玉置神社の奥の宮である玉石社がある。社殿はなく、玉 垣に囲まれ白石を敷き詰めたところに僅かにお椀を伏せたように見えるのが玉 石と呼ばれる磐座であり、玉石こそが玉置神社の発祥の地である。その玉石は地下にどれほど埋まっているか分からないほど大きいともいわれている。また聞いた話によると、その玉 石の下にはアーク(モーゼが神に命じられて作った契約の箱でユダヤの三種の神器が収められているという)が埋まっているという。 おなじような話しが四国の剣山にもあるが、アークはともかくとして何かしら歴史の謎をひも解くのに重要なものが埋まっているのかもしれない。 |