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この83歳になるおばあさんは 夫婦のサンカとよく話をしたらしく 18年前まで 河原に居付き小屋があったそうです 奥さんが病気になり 養護施設に預けられたあと だんなさんが 風邪で亡くなられたそうです その後 役所が 小屋を焼いたそうです 河原の近くの国道沿いに 古墳があり その中でサンカがくらしていたらしいのですが近所には そのことを知る人はいませんでした |
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写真の左側にいるのが 今回大変お世話になった Tさんです 蜜柑さんと 昔からあった 河原近くの家を 訪ねている時 偶然にも Hさんや M子さんをヘルパーとして 面 倒を看ているということを知り 休みにもかかわらず 現在住んでいる 写真右の 農家のMさん大家の所まで 案内してくれました Tさんの話では Hさんと M子さんは 農家のMさん大家の 河川敷にある広大な農地の敷地内に 3年前まで居付き小屋に住んでいたそうです 昔から Hさん達のことを知っていて すごくやさしいおもしろい方でした 3年前 Hさんの小屋が火事になり 農家のMさんのアパートに住まわせてるそうです 二人は文盲でお金の計算もできず 箕なおしの仕事が減って近所の農家の小屋にお父さんとはじめさんは手伝いをしながら暮らしていたそうです M子さんは 池袋でキャバレーのホステスをしたり 子守りをしたりして暮らしていましたが 最近まで居付き小屋生活をしていたそうです 詳しくは まだ聞いていないので M子さんが話してくれるかぎり 聞いてみたいとおもいます ここが Hさんの小屋があった場所です 消防署にいけば 焼けた後の写 真があるそうです M子さんは少しはなれたところに別の小屋を建てていたそうです この話から平成まで居付きサンカが存在したことになります しかし箕なおしの仕事は無く 日雇いなどをしていたそうです 農家のMさんのアパートに住むまで戸籍がなかったそうです 市役所の人が生活保護申請のため 作ってくれたそうです いまは 二人で同じアパートにヘルパーに世話になりながら暮らしているそうです あまりにすさまじい人生に あこがれだけでサンカを知っているだけではだめだと感じました これが Hさんがおとうさんが亡くなるまで一緒にいた家です この農家一家も次々に住人が亡くなるので Hさんはなんか変なものを感じて出ていったそうです いまではこの土地にだれもいません |
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文章・写真 あおき |