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二三日前から、少しでもヤマガラと接する時間を持とうと思い、外にでては口笛で会話をしたり、餌を自分の近くに置いたりして親しむようにしている。やはり、動物との関係も、積極的に交流を持たないと、心を許しあえるトモダチにはなれない。山小屋に暮し始めたころは、ヤマガラとの触合いが楽しくて、暇さえあれば外にでてヤマガラと親しんでいた。ヤマガラにとっても、僕との触合いが楽しかったのか、外にでると何処からともなく飛んできて、頭や肩にとまったりしたものだった。しかし、ここ2年ばかり、そういった親密な関係にない。失って気付いた、なによりも大切な関係であった。その関係を取り戻すべく、僕の心は鳥に近づいている。 |