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正月三が日を家で過ごした釣りバカが退屈に絶えかねたのか、実家に帰省中の僕を釣りでも行こらと誘いに来る。 クルマの渋滞が酷いので 遠くへは行かず実家から十分くらいの磯で竿を出すことにした。 その磯は、昔チヌ釣りに通い続けたことがあり、 年々魚も減ってきているので、精々釣れてもグレの30センチが釣れれば上等だと思っていた。それで僕はただ見ているだけで ここでどんなんを釣ったことがあるなどと自慢話をしていました。 近場の磯としては たまに珍しい魚が釣れることもあったが、 所詮クルマを降りて五分ばかり少し難儀して歩けば行ける地磯なので 釣りバカもまったく期待はしていない様子であった。 ところが、当たりがあって合わせると、竿ごとひったくられるような引きで 糸鳴りしてハリスが切れること二回。 んんん? ボラの80センチ級が、尾びれにすれて掛かったとしても、あんな感じではないし それに近頃のハリスは強いので二号でもそう簡単に切られることはない。 なんだろか?たまに40センチくらいのフグが掛かることがあって、そんな場合は歯で噛み切られるのでスパッとハリスが切れる。 釣りバカも相当大きな魚にひったくられた感じがしたと言うのでした。
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