あおきさん ご心配ありがとうございます。
二三日間、寝てられないくらい怖い思いをしましたが、
昨日夕方に電気水道ネットすべてが復旧し、
通常の生活に戻りつつあります。
まだ主要道路が土砂崩れやトンネルが埋まったりして、
寸断されたままですが、土木関係者の尽力により、
細い山道の迂回路が通れるようになったので生活物資は届いています。
至る所で土砂崩れや川沿いが削られたりしましたが、
幸いなことに山も山小屋も大した被害はありませんでした。
また最悪の場合、一週間ほどの停電を覚悟をしていましたが、
自衛隊等の働きにより、思っていたより早くライフラインが復旧し、
ほんとうに有難いと感謝しています。
台風が上陸した二日目の夜中に、再び激しく雨が降り始め、
それまでに500ミリほど降っていたので、これは尋常ではないと感じ、
早めにどこかへ避難したほうが良いだろうと、
近所の親しくしている消防団の家を訪ねました。
夜が白み始める頃に消防団の召集があったので、
ぼくのクルマが四駆だということで乗せて川沿いの国道を走りました。
すでに国道は四駆でないと走れないほどでした。
熊野三山の聖域のはじまりとされている滝尻王子から、
１００メートル程下流の国道に、
数メートルはある岩が幾つも山から落ちてきていました。
そして変なところから濁った水が滝のように噴出していました。
これはしばらくは通れないと引き返しましたが、
それから大きく尾根から土砂崩れを起こし、
一時は川を塞き止めて川沿いの住民に避難放送があり、
緊迫した状況になりしました。
しかし、あまりの水流のために、
塞き止めていた土砂が流れ、
幸いに川沿いの地区が水没しなくてすみました。
地元の気象庁のテレメータ雨量データでは、
積算雨量が1000ミリまであと少しというところでした。
今回の台風１２号では、熊野三山の神社などにも大きな被害がありました。
明治22年の水害を上回るような雨の降り方だったようです。
東日本大震災に被災された方たちや、
今回の水害で家や家族を失くされた方たちのことを思うと、
三日間ほどの停電と断水程度など、
大したことはないという声をあちこちで耳にしました。
普段からの備え、人との関係性、
そういったものが大きいと痛感しました。
これからの世の中、なにが起こっても不思議ではありませんので、
みなさんもお気をつけください。
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