歴史といで湯の温泉郷・城崎温泉へゆく


 



少し前に用事のついでに行った兵庫県北部は日本海の近くにある城崎温泉です。ほんの一泊だけの滞在でしたが、なかなか良いところでした。城崎温泉は1400年余りの歴史を持つ古いいで湯の温泉郷で、どこか熊野と共通 した土地の波動を感じました。と言っても、熊野にある温泉地よりは遥かに洗練されたものを感じさせる街でした。 特に夜の雰囲気が良くて、七つの外湯巡りは、とても情感があり、できることなら雪景色の時にでも、二三日泊まってゆっくりしたいなどと贅沢なことを思ったりしました。写 真は温泉寺の前にあった元湯と外湯の一つ地蔵湯です。城崎温泉は多くの文人墨客が愛したところとして有名のようで、城崎文芸館というのもありました。また、街の中にこんもりとした弁天山という小山があり、弁財天とお稲荷さんが祭ってありました。

 

 



城崎温泉にある高野山真言宗の別格本山・末代山温泉寺です。城崎温泉街を望むように大師山の中腹にあり、本堂本尊は十一面 観音菩薩立像と十一面千手観音菩薩立像で、どちらも国指定重要文化財に指定されているそうです。山門には南無薬師如来という旗があり、立派な薬師堂もありました。石段の参道には色んな石仏が並んでおり、参道からでも、またロープウエイを使っても山頂まで行けますが、バテたので途中からロープウエイを使い山頂まで登りました。十一面 観音には、ニギハヤヒ等の
抹殺された神、まつろわぬ 者として貶められた者たちの神を投影しているという話しがありますが、古い温泉地とは、そういう人たちの癒しの場であり、聖域なのかも知れません。

 



【参道にあった石仏の中の一つ・弘法大師と十一面 千手観音(たぶん?)】
 



【高野山真言宗別格本山・末代山温泉寺ロープウエイから見た城崎温泉街】
 



【城崎温泉の夜景・旅館街の風景】
 



【城崎温泉の夜景・一の湯】
 




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