自然の中へ、そして心の中へ!

 

Brother Sun Sister Moon

【ブラザーサン・シスタームーン】それは中世イタリア・アシジの若者フランチェスコが 、 自然の中に愛と平和を見て、 本当の人間らしい生き方を求める姿を描いた映画の題名です。 美しい娘クレアとの純愛や既成社会からのドロップアウト、そして仲間たちとの自然の中での新たな生き方への実践を描いたこの映画からは、とても大きな影響を受けたみたいです。

聖フランチェスコ

自然の中に神を見て、自然を賛美しつづけた聖フランチェスコは数々の奇蹟を起こした聖者として、 もっとも有名な聖人のひとりといわれています。 彼が創立した小さな兄弟会はフランチェスコ修道会と呼ばれており、 その清貧さで知られています。 1181年、フランチェスコはイタリアのアシジの裕福な織物商人の長男として生まれ、 何不自由のない豊かな生活を送っていましたが、1206年に神の啓示を受け、それまでの世俗の富を捨て、 自然の中へ入り、神への信仰を一途に守る清貧の生活に入りました。 彼は聖書の福音書の使徒にならい、 同志たちとともに無一文のまま巡歴説教をしました。 エジプトのイスラム教徒に対する布教活動や、 聖女クレアとの魂で結ばれた純愛はとても有名です。 フランチェスコを描いた絵画には、この聖者の周りに小鳥たちが集う様子が描かれているものがあります。 小鳥たちはフランチェスコが近寄っても逃げようとはせず、むしろこの聖者を慕って集まってきたといいます。 そんなフランチェスコには小鳥にまつわるエピソードがあります。彼が人々に説教をしているときに、 小鳥たちのさえずりで、よく声が届かないことがありました。そこで、フランチェスコは小鳥たちにいいました。 「翼のある私の姉妹たちよ、どうか私が主の御言葉を語り終わるまで、静かにしておいておくれ」すると、 小鳥たちはさえずりをピタリと止め、フランチェスコがよいというまで、そのまま静かにしていたといいます。 また1224年には、修行中の彼の肉体に十字架にかけられた際のキリストの傷が刻みこまれるという聖痕現象が起こりました。フランチェスコは1226年に静かにその生涯を終えましたが、 死後も数々の奇跡を起こしたと伝えられています。邸宅の窓から落ちて死んだ幼子の母親が、 かなわぬまでもとフランチェスコに祈ると、たちまち子供が息を吹きかえしたとか、川で溺れそうになった修道士が、 フランチェスコに助けを求めると水面の上を歩いて岸までたどり着くことができたなど数々の奇跡が伝えれています。

Brother Sun Sister Moon




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